この「Digital Publishing Platform」は「.issue」というフォーマットです。特殊な形式なので、専用のビューワーが必要になります。その専用ビューワーがiPadアプリ「Adobe Content Preview Tool」です。InDesignのプラグインをリリースする前に、ビューワーソフトを先にリリースしたことになります。
↓
iPadを回転させると
アップルはiOS開発者向けの規約を変更し、外部のコードにアクセスしない限りサードパーティのツールを利用できるようにしました。したがって内部的にFlashを使うことは可能になりましたが、いまさらiOS用に開発したObjective-Cでの書き出しをアドビは放棄するわけにはいかず、取りあえずビューワーソフトをリリースしたのでしょう。思ったより「Digital Publishing Platform」のリリースが進まなかったのは、アップルとの間でFlashについての交渉が行われていたからかもしれません。
今後iOSでFlashが使えるのであれば、「Digital Publishing Platform」をバージョンアップしたときに、Flashを利用する形式に差し替えていく可能性はあります。完全画像の重たいWIREDアプリを考えると、Flashにシフトするのは時間の問題ではないかと考えてもよさそうです。
◆Adobe、iPad向けデジタルマガジンの制作支援ツールをリリース[ITmedia]
2010.9.16
http://news.livedoor.com/article/detail/5014588/
◆アップルが iOS 開発者規約を変更、開発ツール制限を緩和。審査ガイドラインも公開[Engadget 日本版]
2010.9.9
http://japanese.engadget.com/2010/09/09/ios-app-store/
◆アップルがiOSアプリの開発制限を緩和、開発にFlashも使用可能に[日本経済新聞]
2010.9.10
http://s.nikkei.com/c8ktLp
◆Flash嫌いのジョブズが方針転換? FlashベースのiOSアプリ続々承認で、アドビも新ツール提供へ[livedoorニュース]
2010.9.10
http://news.livedoor.com/article/detail/5001128/
◆Adobeがタブレット用のデジタル雑誌を制作するための新ソフトウェアをリリース予定【三橋ゆか里】
2010.7.24
http://techwave.jp/archives/51482201.html
◆Adobeは「Digital Publishing Platform」でiPadの電子書籍に食い込む[DTP-Sブログ]
2010.6.2
http://dtp-s2.seesaa.net/article/151881422.html
【ビューワーソフトの最新記事】