2010年09月28日

Kindleストアのカンブリアンエクスプロージョンは自費出版だった? #denshi

 アメリカのKindleストアで扱っている書籍数は七十万冊を超えるそうです。この中にはパブリック・ドメインの書籍は含まれていません。4月の時点では四十万冊だと言われていて、この半年の間に急激に取り扱い書籍数が膨らんでいることがわかります。

  「電子書籍市場におけるAppleの存在感はまだまだ」というブログ記事は、「E-book Numbers Hint at Amazon Domination(GIGAOM)」という記事をベースに書かれています。ミステリー作家のJ.A.コンラス氏が自著の販売比率を公開していて、記事の中でそれを紹介しています。

ウィスキー・サワーは殺しの香り (文春文庫)
 J.A.コンラス氏は日本でも翻訳されたミステリーが文春文庫から出版されています。コンラス氏の書籍の総販売数は103,864冊で、販売比率ではKindleが「75.4%」を占めているとのこと。一人の著者の販売比率なので偏りはありますが、Kindleが圧倒的なことは確かなようです。

 この記事でも「興味深い」としているのは、Kindleでの販売は自費出版(self-publishing)であるということです。アマゾンでの自費出版は2009年4月からのようなので、短期間でKindleストアで大量に販売したことは間違いなさそうです。

 ということはこの数ヶ月で劇的に増大したのは、出版社から発行された書籍と言うより、自費出版本であるといって言い過ぎではなそさうです。1年あまりで自費出版本が数万冊売れるなどということは、いままでは考えられませんでした。アメリカでは出版社に認められていない作家が、ぞくぞくとアマゾンDTPに押し寄せている様子が目に浮かびそうです。配信プラットフォームで勝利するには、自費出版のコンテンツを集めることが決め手かも知れません。

 Yahoo!ニュースに掲載されたボイド・モリソン氏もアマゾンの自費出版でベストセラー作家になった一人。すでにKindleストアではベストセラー上位100冊のうち、5冊は自費出版本だと書かれています(0ドル本かどうかは不明ですけどね)。自費出版したくても、その方法を知らない作家はまだまだいるでしょう。そこに宝の山が眠っていそうです。


◆米国Kindleストア、取扱い書籍数は順調に伸びて現在700,000超[TechCrunch Japan]
2010.9.26
http://jp.techcrunch.com/archives/20100923u-s-kindle-store-now-has-over-700000-books/

◆電子書籍市場におけるAppleの存在感はまだまだ[Macin' Blog]
2010.9.27
http://doubleko.blog18.fc2.com/blog-entry-5514.html

◆もう出版社なんかいらない?[Yahoo!ニュース]
2010.9.27
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100927-00000304-newsweek-bus_all

◆ウィスキー・サワーは殺しの香り (文春文庫) [文庫]
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167661918/incunabucojp-22

 


タグ:Kindleストア
posted by @jink0222 at 10:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 出版社・書店動向 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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