2010年10月13日

電子書籍ではボリューム制限がなかったことを宣言する「Kindle Singles」

 アマゾンが書籍のボリュームがなくても、キンドルブックスとして発行できる「Kindle Singles」というサービスを始めました。雑誌の特集記事より多いめで、単行本なら数章程度のボリュームで、英語では10,000語から30,000語のテキストが対象です。アマゾンがあえて「Kindle Singles」というカテゴリーを作った理由はどのようなものでしょうか。

  一般的にアメリカの本は、日本より分厚いものが多くて、書籍というカタチにするには、けっこうボリュームが必要になります。しかし電子書籍では必ずしもボリュームは必要ではありません。過去にもページ数は少なくてもベストセラーになった書籍はたくさんあります。

 ただ、世間には電化しても書籍にするのであれば、それなりのボリュームが必要だという固定観念があります。ページ数が少なくても電子書籍を発行できるという考えが広まると、電子書籍は発行しやすくなります。最新の情報を提供する場合は、書籍としてブラッシュアップするより、文章量が少なくても早いタイミングで電子書籍化してリリースする方がテキストの価値は大きくなります。

 「Kindle Singles」はいままで書籍にならなかったテキストであっても、電子書籍であれば、すぐに発行できますよ、ということを知らしめるために設けられたものでしょう。さすがアマゾン、目の付け所が違いますね。書籍の0ドル戦略も書籍丸ごとではなく、「Kindle Singles」から始めるというやり方もありそうです。

 もっとも書籍のダウンサイジングは、日本では文庫や新書のノウハウがあります。日本の配信プラットフォームでも、すでに朝日新聞の「WEB新書」が始まっていますので、コンテンツのダウンサイジングはますます増えていくでしょう。



◆米Amazon、「Kindle Singles」で雑誌と書籍のすき間を開拓[マイコミジャーナル]
2010.10.12
http://journal.mycom.co.jp/news/2010/10/13/005/


◆「シングル版電子書籍」が持つ可能性[Wired Vision]
2010.10.13
http://wiredvision.jp/news/201010/2010101319.html


◆Amazon.com、Kindle向け電子書籍の短編版「Kindle Singles」を発表[ITpro]
2010.10.13
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20101013/352862/


◆Amazon、適度な文量の電子書籍「Kindle Singles」を発表[ITmedia]
2010.10.13
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1010/13/news036.html


◆クラウド型電子書籍「WEB新書」がiPhone、iPadに対応--毎日新聞も参画[CNET Japan]
2010.10.1
http://japan.cnet.com/news/service/story/0,3800104747,20420856,00.htm

 


タグ:Kindle Singles
posted by @jink0222 at 10:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 出版社・書店動向 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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