2010年12月06日

ダイヤモンド社タイトル型アプリ『適当日記(高田純次著)』、11万部越え #denshi

 日本の電子書籍のうち、既存の出版ルートで出版された本で、ケイタイコミックを除くと、もっとも売れた電子書籍がダイヤモンド社の『適当日記(高田純次著)』です。この記事の時点では11万部がダウンロードされたということです。いまのところ日本の電子書籍で紙の書籍部数越えをしたのは、この『適当日記』だけのようです。

  日本の電子書籍の中で、10万部を越えるのは極めてエポックメーキングな出来事です。多様化して輻輳する電子書籍端末や配信プラットフォームでも、10万部越えのコンテンツを配信することが1つの道標になりそうです。やればできる電子書籍の10万部という感じです。

 『適当日記』が人気ゲームも押しのけ全アプリでトップになった理由として、ダイヤモンド社の担当者、中鉢氏の意見として

1)コンテンツがiPhoneユーザーとの親和性が高かった
2)書店に行かないiPhoneユーザーの中にアピールしたこと
3)機能性の高いビューア、DReaderの採用


が上げられています。売れたもっとも大きな要因は、著者が「書店に行かないiPhoneユーザー」に認知された芸能人だからではないでしょうか。(カバーの写真は高田純次らしくて面白いけど、「審査が通るかどうかのほうが心配なくらい」というより、よくあれを申請したな、と思う。却下されてもまあいいか、という適当なノリは担当者側にもあったかもね)

 紙の書籍のベストセラーと比較すると、11万部はそれほど大きな数字ではありません。しかし、『適当日記』は電子書籍らしい売り方で短期間で販売数を延ばしています。ダイヤモンド社は今年の10月に「17日間限定の115円キャンペーン」を行いました。このときに『適当日記』の販売部数は驚異的に伸びているのです。キャンペーン前の記事では『適当日記』の販売数は

約6万ダウンロード

となっています。それがキャンペーン終了後に、11万ダウンロードになりました。つまり、値下げキャンペーン(350円 → 115円)をきっかけに、1ヶ月程度で、5万ダウンロードを果たしていることになります。

 この記事では『適当日記』が売れた要因を解説していますが、同時に発行された6冊のうち、残り5冊はどうして売れなかったのかという点にも考えておく必要があると思います。売れない要因も把握した上で、今売れる電子書籍のコンテンツと販売プロモーション方法を考えて行くことが必要でしょう。


◆【特別版】高田純次はなぜ電子書籍の世界で君臨しえたのか?[@niftyビジネス]
2010.12.6
http://business.nifty.com/articles/inside/101206/index.htm


◆電子書籍版部数、紙の2倍 高田純次さんのエッセー[朝日新聞]
2010.10.5
http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY201010050106.html


◆ダイヤモンド社の電子書籍、「もし高校野球の女子マネが…」「適当日記」のヒットでDL合計30万件突破[サーチナ]
2010.9.28
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0928&f=business_0928_167.shtml


◆適当日記[ダイヤモンド社]
http://diamond.jp/e-books/201005-tekitou/index.html

 


posted by @jink0222 at 11:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 出版社・書店動向 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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