これは画期的なモデルで、定期購読コンテンツを配信する場合、iOSコンテンツを用意すれば、App Storeからでも集客が可能になります。雑誌などの定期購読では雑誌社は特典を山ほど用意し、大幅に値引きしてでも定期購読者の獲得に躍起になっていました。アメリカでは定期購読者が数が雑誌の命でした。ですから、独自にマーケティングして集めた客にはアップルにマージンを払わずに済めば、思い切った展開が可能になります。
販売価格を自社サイトとアップルで同じにするにしても、アップルで申込んでも紙の書籍を送るようにすれば、リスト取りも簡単です。直接契約した顧客を増やすには、独自の期間限定キャンペーンや特典を用意することで、差別化は可能でしょう(自社での契約は価格を少しだけ高くしておくと、特典を追加しやすいはず)。そのあたりは締め付けはきつくなっていくかもしれませんが、アプリ以外のものと組み合わせていくことで、展開の幅は広がるはずです。
また、アプリを噛ませることで定期購読が可能になれば、会員制のサービスもアップルで集客することが可能になります。ポイントはアプリのようなデジタルコンテンツだけの定期購読にせず、既存のメディアも合わせたサービスにすることでしょう。既存のマーケティイングにアップルのサブスクリプションを合わせ技で使うサービスは間違いなく増えてきそうです。
◆米Apple、App Storeサブスクリプション開始、ユーザーにはやさしいが…[マイコミジャーナル]
2011.2.16
http://journal.mycom.co.jp/news/2011/02/16/020/index.html
◆「100%収益も」米Apple、App Storeで定期購読サービスをスタート【増田
(@maskin)真樹】[TechWave]
2011.2.16
http://techwave.jp/archives/51595477.html
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