2012年01月23日

iBooks AuthorはInDesignとどう違うのか その1レイアウト

 手軽に電子書籍が作成できると評判の高いiBooks Authorだが、実際はどうだろうか。Apple製なのでPagesを拡張したiPadコンテンツ作成ツールという感は否めないが、ページレイアウト作成ツールであるInDesignやQuarkXPressと比べると、どのように違うのかを考えてみた。

  まず、iBooks AuthorはMac OS X10.7.2が必要である。困った話で10.7.2にアップデートすると10.6までは使えていたPower PCアプリが使えなくなる。IllustratorやInDesign、PhotoshopはCS3以降しか使えない。それ以外の古いアプリも動作しなくなる。Mac OS Xをアップデートする場合は、古いアプリについては注意したい。

 さて肝心の機能だが、iBooks Authorはレイアウトを真っ白なところから作成することかできない。

新規空白ドキュメント

という概念がないのである。すべてテンプレートから作成する必要がある。テンプレートは6つ用意されているが、使いこなすためにまず最初にテンプレートのカスタマイズ方法を会得しなければならない。

 それぞれのページの作り方は、基本となるレイアウトが用意されている。レイアウトはInDesignで言うとところのマスターページに近い。それが最初からレイアウトされて用意されているのである。それらのレイアウトを各ページに適用していくという方法をとる。従って、レイアウトにある「チャプター」「セクション」「ページ」のカスタマイズ方法が重要だ。似て非なるものが、iBooks AuthorのレイアウトとInDesignのマスターページである。

 さらにややこしいのは、レイアウトの基本は横置きだけが、iPadでは横置きのレイアウトは縦置きにもなる。iBooks Author上でも縦と横の切り替えは可能だが、横置作成したレイアウトを縦置きに反映させることで縦と横の切り替えを行う。ADPSでは縦と横の両方のレイアウトを別々に作成するが、iBooks Authorではある程度自動的に横置きから縦置きのレイアウトを作成するのである。

 ここではかなり割り切った考え方をしている。というのは、横置きではテキストサイズは固定であり、ページ単位で読んでいく。iPadのiBooks 2でiBooks Authorで作成された書籍をダウンロードしていただくとわかるが、横置きではテキストのリフローができない。テキストサイズを変更するアイコンが表示されないのである。つまり表示するページレイアウトは固定なのである。

120123-01.gif
*横置き。タイトルの見開きの本文の見開きがセットになっている。ページが増えると本文ページが自動的に追加される。

120123-02.gif
*縦置き。セクションは縦長の1ページで表示される。iPadではテキストサイズを変更できる。

 ところが縦置きにすると、テキストはリフローが可能になる。縦置きではページという概念がなく、貼り込まれたテキストはセクション単位で縦にスクロールして表示するのだ。横置きでテキスト上に配置されたオブジェクトは、テキストの左側に小さく配置され、オブジェクトをタップすることで大きく表示したり、動画であれば拡大して再生されるようになる。

 コンテンツの構成は、

チャプター
セクション

の2つの階層で構築される。極端に言うと章があって、節があるが、それ以外はない。チャプターの部分のテキストはあくまでその章の概要を記載するものだあり序文なども含んでいる。しかし本文はすべてセクションに記述する。したがって、iBooks Authorで電子書籍化したいコンテンツは最初にセクションを分けて構成する必要がある。

 セクションでは最初のページと2ページ目以降をレイアウトで指定する。2ページ目で2段組みを選択すると、自動で生成される段組みは2段になり、変更したい場合はページ毎に個別で行う必要がある。InDesignのように段組みの異なるマスターページを作成し、そこにテキストを流し込むというわけにはいかないようだ。横組みで3段にしても、縦置きにすると1段で表示される。ただし流し込むテキストが多い場合は、ページは自動生成される。ただし2段を3段にするのは簡単にできる。InDesignのようにshiftキーを押す必要はない。

 iBooks Authorでのレイアウトはセクションのカスタマイズが肝になりそうだ。セクションをカスタマイズして横置きと縦置きの両方を思い通りにコントロールできるようになれば、iBooks Authorでの電子書籍作成は極めて簡単になりそうである。全体のレイアウトを決め、テキストを流し込んで指定し、オブジェクトを配置していけばそれで完成である。


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タグ:iBooks Author
posted by @jink0222 at 11:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | iBooks Author | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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