2012年02月17日

iBooks AuthorはInDesignとどう違うのか その3目次

 iBooks Authorでは目次は自動的に作成される。目次用の設定をしなくても最初から目次がそのまま作成されるようになっており、チャプタのタイトルとセクションのタイトルがそのまま目次に使われるようになっている。それではiBooks Authorの目次の仕組みはどうなっているのだろうか。

  InDesignの目次は目次スタイルを作成してそこから目次を生成する。目次の基本は段落スタイルであり、InDesignで目次を生成するには目次用に段落スタイルを作成し適用することが望ましい。指定した段落スタイルのテキストが目次で使われる。

 ただし目次のレイアウトが自由自在というわけではない。基本的には順番に並べるだけなので、章と章の間に1行アキを入れたいとか、改ページしたいとかは自動ではできない。それは手動でするしかなく、目次を更新すると目次レイアウトの修正も多少は必要になる。

 目次テキストには、別途目次テキストを表示するための段落スタイルや文字スタイルを適用する。目次用の段落スタイルも同じストーリー内にあれば、順番に拾ってくれるが、テキストボックスが別だったりすると、レイアウトの上や右にある目次用テキストが生成した目次で先に表示されないこともある。また拾ってくる目次用テキストが改行されていると、目次でも改行されてしまう。

 InDesignでは目次スタイルのカスタマイズが可能なので、目次機能への要求度はいきおい大きくなってしまうが、iBooks Authorの目次は大枠の仕組みが決まっている。目次レイアウトの自由度はほとんどない。目次に使用するプレイスフォルダのテキストを差し換えるしかない

 iBooks Authorの目次機能を理解するにはまず縦組みと横組みを分けて考えることが重要だ。横組みを理解すれば、縦組みとの違いを知ればよい。まず最初に知っておくべきことは

目次はチャプタ単位になる

ということである。横向きには書類全体の総目次という要素はないのだ。目次はすべてチャプタ毎に表示し、画面をスワイプして次のチャプタの目次ページを表示するか、目次ページの下部にある白いドットでチャプタ目次を選択するしかない。

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*作成した2つのチャプタとセクション。横置きではチャプタ単位で目次が作成される。


 目次に表示するテキストも決められている。このテキストはチャプタとセクションの最初のページに1つだけテキストボックスが用意されている。テキストを選択すると青い枠線で表示されるテキストである。このテキストボックスのテキストが目次に使われる。つまり

チャプタとセクションのタイトルが目次になる

ということであり、それ以外のテキストは目次に反映させることはできない。ユーザーはチャプタとセクションタイトルのみ入力すれば、それがそのままチャプタ目次に反映されるわけである。EPUB的にいうと、チャプタタイトルが「Header1」であり、セクションタイトルが「Header2」ということだろう。それぞれは1つのテキストボックスにしか適用できないのである。

 しかしこれでは目次にはチャプタタイトルとセクションタイトルしか表示されないことになってしまう。また、目次全体をみることもできない。そこで、目次にチャプタやセクションのタイトル以外の見出しを追加する仕様を用意した。また目次全体が見えるようにした。それが縦置きの目次である。

 縦置きで目次として指定するテキストは、段落スタイルを指定することができる。書類インスペクタの目次パネルには「見出し1」「見出し2」という段落スタイルが2つ用意されている。この「見出し1」「見出し2」はEPUB的にいうと「Header3」「Header4」というところであり、この段落スタイルを本文中に適用すると、縦置きの目次にセクションの下の階層に反映される。

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*縦置きの目次。見出しテキストが反映されている。iPadでは長いテキスト省略されるが、iBooks Authorではそのまま表示されてしまう。

 整理すると、横置きでは目次はチャプタがタイトルになり、セクションが目次としてリストされる。目次ページの下部には各ページのサムネールとチャプタの数だけドットが表示される。チャプタとセクションの最初のページにある目次テキストボックスは1つだけ。

 縦向きでは総目次を表示できるが、テキストのみの表示となる。また、チャプタのみがリストされる。セクション以下は目次リストを拡張して表示させる。縦向きでは目次パネルで指定した段落テキストも目次として反映できるようになっている。

 iBooks Authorでの目次はほとんどカスタマイズできない。目次ページで指定するテキストを変更することはできるが、それだけである。チャプタとセクションの構造をはっきりさせて、縦向きでリストしたい見出しテキストを決めていれば難しくはなさそうだ。


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posted by @jink0222 at 10:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | iBooks Author | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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