2012年07月04日

アプリ内課金の仕組み 2 アプリ内課金はNon-consumableで

 アプリ内課金を設定する場合は、アプリ内課金(In-App Purchase)のタイプを理解する必要です。電子書籍などの購入が一度きりのコンテンツはアプリ内課金のタイプで「Non-consumable」を指定する必要があります。ここではアプリ内課金の仕組みとSakuttoBookでのアプリ内課金を設定方法を解説します。

  iOSアプリでアプリ内課金を使う場合、アプリ内課金にいくつかの種類があることを知っておきましょう。iOSで使うアプリ内課金のタイプは

Consumable(消耗型)
Non-consumable
Auto-Renewable Subscription
Free Subscription
Non-Renewing Subscription


となります。最後の「Non-Renewing Subscription」は過去のサブスクリプション(定期購読)で使われていたもので、現在は自動更新する「Auto-Renewable Subscription」が推奨されています。また「Subscription」とあるものは雑誌や新聞などのアプリ内コンテンツを定期購読するアプリで使うものです。

 定期購読以外で指定できるアプリ内課金のタイプは

Consumable(消耗型)
Non-consumable(非消耗型)


の2つなります。「Consumable」は主にゲーム内のアイテムなど、アプリ内で何度も購入するものが対象となり、電子書籍のような購入が一度きりのものでは使いません。ですから、コンテンツをアプリ内課金で提供する場合は「Non-consumable(非消耗型)」しか選択肢はありません。ゲーム内でもゲームに永久に反映する要素は「Non-consumable(非消耗型)」で課金します。

 サブスクリプションには「Free Subscription」で提供するものがあります。これはNewsstandに無料コンテンツをおくためのものです。しかしそれ以外のアプリ内課金では無料という選択肢はありません。すべて課金コンテンツとなります。つまり電子書籍などのアプリ内課金では

Non-consumable(非消耗型)
課金のみ


という設定のみとなります。

 アプリ内課金を設定するには、iTunes ConnectでManage Your Applicationsに入り、アプリを選択します。App informationにある「Manage In-App Purchase」で「Create New」でアプリ内課金のタイプを選択します。アプリ内課金のタイプは最初に選択するようになっていて、選択してアプリ内課金を設定した後は、タイプを変更することはできません

120704-01.gif

  ↓

120704-02.gif

  ↓

120704-03.gif
*「Manage Your Applications」でアプリ内課金のタイプを指定します。


 SakuttoBookではCSVファイル内に「productIdList.csv」という設定ファイルがあります。ここではアプリ内課金の有無を指定できます。設定は最初にアプリ内課金のプロダクツIDを指定し、半角カンマで区切ってタイプを指定します。タイプの指定は

0=FREE
1=Consumable(shoumou-gata)
2=Non-Consumable(hi-shoumou-gata)


となります。実際には「1=Consumable(shoumou-gata)」は使いませんので、アプリ内課金する場合は「2」を選択します。

120704-05.gif

  ↓

120704-06.gif
*リストの3番目の「product103,2」のみがiTunes Connectのアプリ内課金を使うようになっていて、アプリを開いたとき「未購入」と表示されます。アプリのリストをタップするとプロダクト情報とともに購入ボタンが表示されます。

 Manage Your Applicationsでアプリ内課金を設定する場合は、「FREE」という設定はありません。ここではSakuttoBook内の設定なので、「FREE」の「0」を指定すると、Manage Your Applicationsのアプリ内課金とは関係なくなります。「FREE」を選択すると、すでに購入済みのコンテンツとなり、アプリ内コンテンツとして購入しなくてもコンテンツを閲覧できるようになります。

 もともとSakuttoBookのアプリ内課金機能は、マルチコンテンツ組み込み機能なので、組み込まれたアプリ内コンテンツを「productIdList.csv」でiTunes Connectのアプリ内課金機能に対応させています。つまりマルチコンテンツ機能を使う場合は、フリーコンテンツとアプリ内課金コンテンツを使い分けることができます。



◆Xcode 4でする実機インストールの動画チュートリアルをアップ
http://bit.ly/JEofvK

◆Xcode 4でiOSアプリの設定と申請を最短距離でする方法
http://bit.ly/Jk88Bc

◆SakuttoBook(サクッとブック)でiPhoneアプリを作る方法
http://bit.ly/mhgjCG

◆SakuttoPubliパーソナル:iPhoneブックアプリ開発・申請代行はお任せ下
さい。
http://bit.ly/swjdFW

◆Xcode 4対応のSakuttoBook Lite版ならぬTrial版、無料ダウンロード開始
http://denshi-shoseki.seesaa.net/article/263470895.html

 


posted by @jink0222 at 21:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | SakuttoBook日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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