2012年09月19日

OpenOffice WriterでiPhoneサイズの縦書きPDF作成01〜ページスタイル

 SakuttoBookユーザーの中には、WordでPDFを作成されている方も少なくないが、Wordはバージョンが輻輳しているので、WordからiPhoneやiPad用のPDFを作成する場合のサポートは難しい。バージョンを揃えて確認するのは大変だからである。そこでWordではなく、OpenOfficeでPDFを作成する方法を考えた。OpenOfficeは無料なので利用に制限はない。

  SakuttoBookでアプリを作成する場合、Macintosh環境しか選択肢はない。Wordを使う場合、PDFはWindowsで作成するか、Macintosh版のWordを用意するしかない。しかし、MacintoshのOpenOfficeでiPhoneサイズのPDFが作成できれば、Wordを用意する必要はまったくない。Macintoshではプリント時にPDFを作成する機能があるので、PDFに変換する場合も費用がかからない

 しかしOpenOfficeにはリスクがある。無料ということは機能の点で未整備の部分が少なからずある可能性が大きい。日本語の縦書きのようなローカライズされた機能はメニューやパネルで指定しても予想通りの結果になるとは限らない。またWordとの同じ設定を適用しても同じ結果にならなければ、Wordユーザーのシフトも多くはない。無料だからといって、使い込んでいるユーザーはそれほどではないだろう。

 実際、OpenOfficeで縦組PDFを作成するハードルはけっこう高そうだ。しかし予想しない設定はいくつかあったものの、OpenOfficeからiPhoneサイズで縦組のドキュメントを作成することは可能だった。ノンブルと柱を追加して作成し、そのままのサイズでPDFを書き出すことができる。リンクは反映できないが、プレビューでWebリンクは追加できるので、十分使い物になるPDFが作成可能だ。


 iPhoneサイズでPDFを作成する場合、用紙サイズを指定する必要がある。OpenOfficeのページサイズはページスタイルで指定する。ドキュメントにページスタイルがあるわけではなく、ページにページスタイルで作成した用紙サイズを割り当てる方式になっている。したがって、1つのドキュメント内に用紙サイズの異なる複数のページを配置できる。ページスタイルのページタブで指定するものには

ページサイズ
本文テキストボックスのサイズ
文字の方向
レイアウトの見開き設定
ヘッダーやフッターのページ番号の文字
本文に適用する段落スタイル

などがある。これらを適切に指定するとiPhoneサイズの縦組のレイアウトが可能だ。

 iPhone用のページを作成する場合は、ページスタイルを開いてページタブを選択する。ページタブで基本的なページスタイルを指定する。[用紙サイズ]の[幅]と[高さ]を概ね「5.00 cm」と「7.50 cm」にすればよい。また文字方向もページスタイルで行う。縦組にしたいときは、ページタブの[文字の方向]を「右から左へ(縦書き)」を選択するだけでよい。

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*OpenOffice Writerページスタイルのページタブ。

 テキストボックスはページ内に自動的に生成される。段数は段組みタブで指定するとが、iPhoneサイズではデフォルトの1段でいいので、段組みタブを開く必要はない。テキストボックスの大きさは直接指定できない。テキストボックスはページサイズから相対的に指定する。指定方法は[余白]で行い、上下左右に数値を入力してページサイズから間引いた多さになる。上下それぞれに「0.20 mm」を入力するとテキストボックスの上下のサイズは「7.10 mm」となる。ちなみに天地方向はヘッダーやフッターのサイズの影響を受けるのでその大きさを加味して余白の数値を指定する。

 [レイアウト設定]ではページレイアウトを見開きにするかどうかを指定する。本文のテキストボックスは同じなので、ここではヘッダーとフッターの扱いを左右で別にしたいときに「左右」を選択する。iPhoneのPDFでは左右を選択する必要はないが、ヘッダータブでヘッダーの仕様を単一にできるので、「左右」のままでもかまわない。[番号付け]はヘッダーやフッターでページ番号を追加したときに使われる数字のことで、「1,2,3,…」を選択すると、ページ番号を挿入したときに[番号付け]で指定した文字が使われる。つまりページスタイルを変更すると、ページ番号の文字を変更することができる。

 さらに[印刷見当]をオンにするとテキストボックスに適用する段落スタイルをここで指定することができる。段落スタイルはページサイズに合わせてカスタマイズしなければならないので、とりあえず指定しておき後から差し替えるようにする。段落スタイルを指定しておくと、テキストボックスにテキストをペーストしたとき、指定した段落スタイルでテキストを流し込むことができる。

 ページスタイルの編集は、[スタイルと書籍設定]を開き、ページスタイルアイコンを選択する。[スタイルと書籍設定]は書式メニューの[スタイルと書籍設定]で表示する。ページスタイルのリストからスタイルを選択し、コンテキストメニューから[変更]を選択してパネルを表示して編集する。

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  ↓

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  ↓

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*ページスタイルを選択してコンテキストメニューから[変更]を選択する


 OpenOffice Writerはまず最初にページスタイルのページパネルを設定する。次は本文の段落スタイルの設定してみよう。


◆OpenOffice Writerで電子書籍用PDFをマルチレイアウトする動画
http://youtu.be/BAGLs8hccfg

◆OpenOfficeで電子書籍用PDFをマルチレイアウトして書き出す方法
http://www.incunabula.co.jp/book/OOW/

OpenOffice_cover100.png


 

 


posted by @jink0222 at 14:55 | Comment(1) | TrackBack(0) | OpenOfficeからのPDF | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
たいへん、役の立つ情報です。ありがとうございます。頑張って下さい。
Posted by 小林誠造 at 2012年09月19日 21:37
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