2012年09月20日

OpenOffice WriterでiPhoneサイズの縦書きPDF作成02〜本文段落スタイル

 SakuttoBookユーザーの中には、WordでPDFを作成されている方も少なくないが、Wordはバージョンが輻輳しているので、WordからiPhoneやiPad用のPDFを作成する場合のサポートは難しい。バージョンを揃えて確認するのは大変だからである。そこでWordではなく、OpenOfficeでPDFを作成する方法を考えた。OpenOfficeは無料なので利用に制限はない。今回は本文用段落スタイルの設定を取り上げる。

  OpenOffice Writerでは本文のテキストボックスはページスタイルで指定するが、本文テキストの指定は段落スタイルを使用する。本文テキストの指定は書式メニューの[段落]でも可能だが、本文のテキスト属性を後から一括変換するためには、段落スタイルでテキスト属性は段落スタイル化しておく。

 段落スタイルは書式メニューから[スタイルと書籍設定]を開き、段落スタイルアイコンを選択する。リストからスタイルを選択してコンテキストメニューから[新規作成]するか[変更]を選択する。既存のスタイルをベースに複製したいときは、スタイルを選択してオプションメニューから[選択スタイルから新規作成]を選択する。

 段落スタイルで指定する主なものには次のようなものがある。

フォント
フォントサイズ
段落の文字揃え(配置)
インデント
行送り


 フォントはフォントタブで指定する。ここでは欧文も日本語も同じ日本語フォントを指定する。[西洋諸言語用フォント]は欧文フォントを指定する。[言語]で「英語(米国)」を選択し、本文の日本語フォントと同じフォントを指定する。日本語フォントは[アジア諸言語用フォント]で指定する。[言語]で「日本語」を指定する。

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*「本文」の段落スタイルを選択してコンテキストメニューから[変更]してフォントタブを指定。


 指定するフォントはMacintoshのOSに標準搭載されているヒラギノフォントか、フォントワークスフォント、モリサワフォント、アドビフォントを指定するのが無難である。一部のフォントベンダーはPDFにフォントがサブセット形式で埋め込んであっても、ライセンス対象外としている。アプリ内PDFでもあっても、埋め込みフォントをライセンス対象外としているフォントベンターのフォントは使わない方が安全だ。

 とくにこだわりがなければ、アップルのヒラギノフォントを使うとフォント導入コストはかからない。Macintoshに搭載されたヒラギノフォントは大日本スクリーン製造のフォントだったが、アップルがライセンスを取得している。ヒラギノは明朝2書体、角ゴ3書体が用意されている。

 JIS2000までの例字形を使うときは「Pro」フォントを選択し、JIS2004で差し替えられた例字形を使いたいときは「ProN」を指定する。具体的にいうと、Windows Vista以降のJIS2004対応フォントと互換性を持たせたい場合は「ProN」を使い、XPまでのJIS90対応フォントと互換性を持たせたい場合は「Pro」を使う。XPにメイリオなどのJIS2004対応フォントをインストールしている場合は、「ProN」を指定する。そうするとWindowsで作成したテキストをMacintosh上のOpenOfficeにペーストしても字形は変わらない。フォントサイズは8〜9ポイント前後が読みやすいだろう。

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*本文にフォントを指定しただけのレイアウト。

 フォントを指定した後は、インデントと間隔タブを開いてインデントと間隔を指定する。インデントは段落の行頭に全角空白スペースを挿入してる場合はそのままでいいが、スペースを挿入していない場合は[インデント]で「自動」をチェックする。そうすると、段落の最初の一行目の行頭が一文字分下げて表示される。

 [間隔]ではデフォルトで[段落の下]に「0.21 cm」が設定されている。これは段落と段落の間隔を指定するもの。欧文の文字組みでは段落間を空けることがよくあるが、日本語テキストでは一般的に使わない。[間隔]はいずれも「0.00 cm」にする。そうすると段落と段落の間は行間の指定のままとなる。段落の間隔を空けたいときはここを指定する。[行間]は「1行」を指定する。

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    ↓

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*「段落スタイル:本文」のインデントと間隔タブ。[インデント]で[自動を選択]し、[段落の下]を「0.00 cm」にする。


 日本語ではテキストの配置方法を指定する。OpenOfficeでは配置タブで指定するが、デフォルトでは[左/上]になっている。[左/上]ではテキストの行頭は揃っても、行末は揃わず成り行きになる。そこで段落の行末を揃えるために、配置タブのオプションで[両端揃え]を選択し、[最終の行]で「標準」を選択する。

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    ↓

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*[インデントの間隔]と[配置]を指定したレイアウト。


 書籍の文字組みを指定するには、フォントタブと配置タブ、そしてインデントと間隔タブを指定する。また行末の句読点はデフォルトではぶら下がりになっており、ぶら下げない場合は、日本語文の体裁タブで[句読点のぶら下がりを行う]をオフにする。

 次回はヘッダーを追加して、ページ番号(ノンブル)は柱を追加する方法を取り上げる。



◆電書業界にフォントメーカーから冷水BUKKAKE祭り[日々の戯言をポツリポツリ。]
http://gainersanga.posterous.com/bukkake

◆ヒラギノProとProNの違い[Mac OS Xの文字コード問題に関するメモ]
http://d.hatena.ne.jp/NAOI/20071206/1196924599



◆OpenOffice Writerで電子書籍用PDFをマルチレイアウトする動画
http://youtu.be/BAGLs8hccfg

◆OpenOfficeで電子書籍用PDFをマルチレイアウトして書き出す方法
http://www.incunabula.co.jp/book/OOW/

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posted by @jink0222 at 18:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | OpenOfficeからのPDF | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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