OpenOffice Writerでページにヘッダーやフッターを追加する場合は、ページスタイルで指定する。ページスタイルを適用したヘッダーやフッターに、ベージ上でノンブルや柱を割り当てると、同じページスタイルを適用したページすべてにノンブルや柱が追加される。まずベージスタイルを開いてヘッダーを追加する。
ヘッダーの追加は[スタイルと書式設定]からページスタイルを開いて行う。ヘッダータブを開いて[ヘッダーを付ける]をチェックする。iPhone用では左右ページの使い分けは不要なので[左右ページ同じ内容]もチェックする。ヘッダー用のテキストボックスがプレビューに表示される。
[ヘッダー]で設定するものにはヘッダー用テキストボックスの位置となる。ここでは
左余白
右余白
間隔
高さ
を指定する。デフォルトでは左右はそれぞれ「0.00 cm」が指定され、間隔と高さは「0.50 cm」が指定されている。A4サイズのようなドキュメントではそのままでもいいが、iPhoneサイズなどの場合は、数値のカスタマイズが必要になる。

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*デフォルトではヘッダの高さも間隔も大きく表示される。ヘッダーテキストボックスの左右と本文テキストボックスの左右の位置は同じ。
ヘッダーテキストボックスは、ページで指定した本文テキストボックスの内側生成される。ヘッダーはテキストボックスの上に、フッターは下に配置される仕組みである。そのためヘッダーやフッターを追加すると、本文テキストボックスが間引きされて天地方向は小さくなる。つまりヘッダーの天地位置は、ページタブの[余白]の[上]で設定した数値となる。
[左余白]と[右余白]はヘッダーテキストボックスの位置を指定する。ここがヘッダーテキストボックス内テキストの開始位置となる。左右を「0.00 cm」のままにすると、ヘッダーテキストボックスはページタブの本文テキストボックスのサイズと同じ大きさになる。マイナス値は入力できない。
[左余白]と[右余白]に数値を入力すると、ページの[余白]設定の左右で指定した数値に足したものが用紙の端からの位置になる。つまり、ページタブの余白で「0.10」としヘッダーで「0.20」とすると、ヘッダテキストは「0.30」の位置から配置される。本文テキストはテキストボックスの左右いっぱいに配置されず、テキストとテキストボックスに間にマージンが生じる。マージン分を[左余白]と[右余白]で指定しておくと、テキストの端とヘッダーやフッターの端をあわせることができる。
ヘッダーテキストボックスの天はページタブで指定されているので、ヘッダータブでは指定したり、オフセット値を入力することはできない。[間隔]で入力するのは、ヘッダーのテキストボックスと本文のテキストボックスの間隔である。iPhoneサイズのドキュメントでは「0.50 cm」は大きいので小さくしておこう。

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*ヘッダータブをカスタマイズしたもの。表示メニューで[テキストの境界]を表示すると、テキストボックスのフレーム枠が表示される。
ヘッダーテキストボックスの高さは[高さ]で指定する。[高さ]を指定する場合は、ヘッダーに指定するフォントサイズを考慮して指定する。フォントサイズはポイント指定だが、テキストボックスの大きさは「cm」指定なので、換算が必要になる。1ポイントは約0.035 cmで換算する。テキストサイズの大きさがヘッダーテキストボックスの高さより高いと、テキストの一部が表示されない。
[間隔自動調整][高さ自動調整]のいずれかをオンにすると、ヘッダーテキストボックスの高さは本文のテキストボックスにまで拡張される。テキストボックスの大きさを数値で調整する場合は、いずれもオフにして[間隔]と[高さ]を数値で指定しておくほうがよい。
◆OpenOffice Writerで電子書籍用PDFをマルチレイアウトする動画
http://youtu.be/BAGLs8hccfg
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http://www.incunabula.co.jp/book/OOW/

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