2013年07月10日

OpenOffice Writerでマルチレイアウトは便利かも

 OpenOffice WriterのMacintosh版はWindows版ではいくつか動作が異なるようだ。最も困ったのはMacintoshではPDFにエキスポートすると、縦組が再現できないという問題だ。Windowsでは縦組でドキュメントを作成すると縦組のままPDFにできるが、Macintoshでは横組に差し替えられてしまう。つまりMacintosh版ではOpenOffice Writerは使い物にならない。

  ただしWindowsでもフォントによっては縦組のままPDF化できても、約物が縦組にならないフォントもあるらしい。約物のシフトの扱いがフォントが異なってるからだろう。縦組でPDF化するときは、約物も縦組に対応したフォントを使う必要がある。

 Macintoshで縦組をそのままPDFに書き出すには、PDFに[PDFとしてエキスポート]せずに、プリントコマンドからPDFを書き出すことだ。プリンタを経由すると縦組はそのまま縦組になる。一旦PDFとしてプレビューして確認し、それからPDFとして書き出せばよい。

 ただしこの方法には問題がある。というのは用紙サイズに制限があるのだ。iPhoneの大きさ、「50 mm×75 mm」のドキュメントを作成したいとする。カスタム用紙サイズで「50 mm×75 mm」の大きさを作成しても、プリント時にその大きさのサイズは反映しないのである。困った話だ。となるとiPhoneサイズのPDFを作成することはできず、できるのは大きく作成して、iPhoneで表示したときに適正な大きさになるようにするしかない。以前試したときは、iPhoneサイズでPDFを作成できたと思ったが、再度確認するとできなかった。

 さらに問題がある。というのは、プリンタ経由でPDFを作成すると変倍されて縮小されるのである。カスタム用紙サイズで用紙マージンを「0」にしても縮小されてします。不思議なことに天はそのままで左右と下方向に白場が生じるのである。少し小さくなることを踏まえて作成すれば対処は可能だろう。

130710-01.png
*iPhoneの倍サイズPDFを書き出して、プリンタ経由でPDFにしたもの。黄色い部分がOpenOffice Writerのページ部分で左右と下の白場は書き出し時に追加されている。インクジェット、PSプリンタで試しても同じだった。

 ところでOpenOffice Writerを使いこなすポイントはページスタイルにある。ページスタイルを使うと、電子書籍のようなドキュメントは、マチルレイアウトが簡単にできてしまう。iPhoneとiPhone 5とiPadのレイアウトを一つのOpenOffice Writerのページ設定に作成しておく。まずiPhoneでレイアウトを作成する。完成したら、iPhone 5のレイアウトに指定すると、そのレイアウトで変換される。

 InDesignなどと違うところは、ベージの扱いである。InDesignなどのページレイアウトはページはソリッドだが、OpenOffice Writerではページの扱いはリフローである。iPhoneで10ページのレイアウトをiPhone 5のレイアウトに差し替えると1ページ歌らの文字数が増えて8ページになったとしよう。そのとき2ページの空白ページが作成されるのではなく、そのページスタイルを適用したページは8ページになるのである。

 この機能を使うと、最初からiPhoneとiPhone 5とiPadのページスタイルを作成しておくとあとはページスタイルを差し替えるだけでマルチレイアウトが可能になる。本文テキスト以外は修正が必要だろうが、それほど難しくはない。テキストの指定そのままだが、本文のテキストボックスはページスタイルが反映される。

 もちろんマルチレイアウトが可能になるといっても、1つのドキュメント内に複数のレイアウトを持たせることができるわけではない。レイアウトを切り替えて段落スタイルを確認して別名で保存しておくと、簡単に別サイズのレイアウトが可能になるということだ。ページスタイルの仕組みが分かれば難しくはないだろう。

 もう1つ、MacintoshとWindowsで動作が異なるものがある。それは縦組み中の欧文回転である。Macintoshでは可能なのだが、同じように設定してもWindowsではできなかった。縦組で縦組み中の欧文回転が必要かどうかは何ともいえないが、Macintoshでは可能だった。

 OpenOffice WriterでページをカスタマイズしてPDFを作成するのは、ポイントさえつかめば難しくない。ややこしいのは

・行間を指定すると文字が切れる
・ルビを追加すると親文字がずれる


あたりだろう。このあたりの設定を踏まえてページスタイルと段落スタイルを作成するとルビを追加しても使い物になるドキュメントが作成できそうである。チュートリアルみたいな形で整理したい。Macintosh版とWindows版を別々に作成したほうが分かりやすいかも。



◆OpenOffice Writerで電子書籍用PDFをマルチレイアウトする動画
http://youtu.be/BAGLs8hccfg

◆OpenOfficeで電子書籍用PDFをマルチレイアウトして書き出す方法
http://www.incunabula.co.jp/book/OOW/

OpenOffice_cover100.png


 

 


posted by @jink0222 at 21:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | OpenOfficeからのPDF | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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