以前Illustrator CS4までを対象に書いた「これだけでできるIllustrator CS1-CS4入稿データ作成講座」をCS6とCCで再検証して書き直してKindle化した。Illustratorで入稿用データを作成する方法を4つのステップに分けて書いたもので、Kindleではそれぞれを別の本にして4冊構成にした。全部仕上げてからだと時間がかかるからである。

ステップの1は「第一部 ドキュメント作成編」として2014年にアップしたが、その後作業が止まり、2017年2月にステップ2「第二部 入稿用貼り込みファイル編」を、5月に「第三部 入稿用データチェック編」と「第四部 ネット入稿用データ保存編」を仕上げてアップした。
最初に手を付けてから3年ものブランクがあった。というのは、Kindle化ついての迷いがあったからである。作り方や価格設定など、なにが最適値なのかわからないというのが本当のところだった。やってみなければわからないが、その時はいままで書いてきた本をKindle化するより、著作権フリーのコンテンツをKindle化していく方が結果が出そうだからだった。
ところで、昨年アマゾンはKindle本について、kindleunlimtedを始めた。実はこのとき、著作権フリーのコンテンツの売り上げが激減した。著作権フリーコンテンツの中には、出版社紙の本と合わせてKindle化したものがあり、それからkindleunlimtedの対象になっていたからだと思われる。というのは、kindleunlimtedが開始されて最初の一週間は返品(払い戻し)が著しく増大したのである。それに合わせて販売数も増加した。
そのときKindleに問い合わせた。レポートがおかしいのじゃないかと。通常、払い戻しは多くても全体の数パーセントしかなく、書籍によっては何十パーセントもあったからである。アマゾンからの回答は「レポートは正常です」だった。つまりプログラム的なバグではないということだった。
であれば考えられるのは、kindleunlimtedが開始されて払い戻し対象期間中に払い戻しされた書籍について、アマゾンが販売数を補填しているということだった。それは想像でしかないので、本当のところはわからない。ただアマゾンにとっては、kindleunlimtedの開始でその直前に購入された書籍が大量に払い戻しされるのは、予想外だったに違いない。
おかげで著作権フリーのコンテンツはその後販売数が全体的に低下した。まあそれは仕方がない。今年の三月に新しく著作権フリーコンテンツを申請した。それは通ったが、続けて別の著作権フリーの書籍を申請したら、却下された。理由は簡単に言うと、(青空文庫の)著作権フリーのコンテンツはアマゾンで無料で配信しているので無理ということだった。どうしても出したいのであれば、オリジナルのコテンンツを抱き合わせてください−−というようなことだった。
というようなことがあって、もう一度自作コンテンツを力を入れようと思った。昨年の末からいままで書いたもの、作成したものをベースに
これだけでできるIllustrator CS6印刷用PDF作成ハンドブック
トラブルでオタオタしないIllustrator使いこなしの鉄則
Illustrator CS6/CCシンボルライブラリ活用カタログ
Illustrator CS6/CCで入稿用データを作成する方法:第二部 入稿用貼り込みファイル編
Illustrator CS6/CCで入稿用データを作成する方法:第三部 入稿用データチェック編
Illustrator CS6/CCで入稿用データを作成する方法:第四部 ネット入稿用データ保存編
をKindle化した。一応Kindle化できそうなものをベースに最新バージョンに合わせて作り直して順次公開していく予定である。
ところで、今作成しているKindle本は、リフローで作成している。解説本なので実は固定レイアウトでも構わないのであるが、リフローの方が反応はいいような気がする。すでにレイアウトされたものは、固定レイアウトのするのはとても簡単で数時間で簡単にできてしまう。ただし、読者がiPadのようなタプレットを使っているかどうかは疑問である。スマホの大画面化に従い、スマホで閲覧するケースの方がおおいのではないか。そうなると、やはりリフローで作成するしかない。
したがって図版の多い解説本を、効率的にリフロー化する方法を探さなければならない。ここでのポイントはkindleunlimtedに対応するかどうかになる。販売した時のマージンを大きくするために、KDPセレクトの登録が必要になる。KDPセレクトに登録すると、自動的にkindleunlimted対象本になってしまう。つまり売れるよりkindleunlimtedユーザーにタダで読まれてしまうのである。実際にはタダではないが、1ページビューいくらという話なので、漫画本ではページビューを稼げるが、解説本ではなかなか難しいかもしれない。
あなたが有名人であれば、kindleunlimtedにする必要はない。マージン35%で売り切りでOKである。しかしそうでなければ、kindleunlimtedで読めるようにして、気に入ったら買ってもらうという方法のほうがメリットがある。kindleunlimtedでとりあえず、タイトルや説明文でダウンロードして読んでくれるかもしれないからだ。kindleunlimtedはマーケティングであると割り切るのである。
もちろんkindleunlimtedでも印税で稼げないわけではない。アマゾンのカウントで100ページの本をkindleunlimtedユーザーが一万人ダウンロードして全員が読んでくれば、百万ページビューだから、それだけで数十万円の印税にはなる。もちろん一万人は大変な数だ。しかしうまくやれば、千人くらいはダウンロードしてくれるコンテンツは書けるかもしれない。
おわかりいただけたと思うが、図版の多い本をkindleunlimtedに対応するには、
ページビューを稼ぐことが重要
なのである。したがって、図版は1つで1ページにする。つまりリフローだからといって、レイアウトが許しても、本文テキストと図版を同じページには配置しないようにするのである。
もう一つのポイントは、テキストはトピック毎にページを分割するということである。つまりテキストをこまかいトピックに分割し、それらをページ分割する。htmlファイルを別けてもいいし、pagebreakを使ってもいい。もっともこれで本当にページビューが稼げるかどうかは検証する方法が浮かばないので、何とも言えないが、もしページビューが稼げるのであれば、トピック毎にページを分割する価値はあるだろう。
図版を1ページにするといっても、厄介な場合もある。それは、複数のスクリーンショットなどの図版を組み合わないと意図を伝えにくい場合である。これはどうしようもない。図版をInDesignに貼り込んでレイアウトし、もう一度スクリーンショットを撮影するしかない。しかし分割できる場合は、分割しておこう。
あとは、できるだけ関連した本を沢山発行するしかない。スパムのようにである。だから今はKindleで「Illustrator」と検索すると、できるだけ多くの本がリストされるように発行数を増やしていくしかない。
ところで、昨年アマゾンはKindle本について、kindleunlimtedを始めた。実はこのとき、著作権フリーのコンテンツの売り上げが激減した。著作権フリーコンテンツの中には、出版社紙の本と合わせてKindle化したものがあり、それからkindleunlimtedの対象になっていたからだと思われる。というのは、kindleunlimtedが開始されて最初の一週間は返品(払い戻し)が著しく増大したのである。それに合わせて販売数も増加した。
そのときKindleに問い合わせた。レポートがおかしいのじゃないかと。通常、払い戻しは多くても全体の数パーセントしかなく、書籍によっては何十パーセントもあったからである。アマゾンからの回答は「レポートは正常です」だった。つまりプログラム的なバグではないということだった。
であれば考えられるのは、kindleunlimtedが開始されて払い戻し対象期間中に払い戻しされた書籍について、アマゾンが販売数を補填しているということだった。それは想像でしかないので、本当のところはわからない。ただアマゾンにとっては、kindleunlimtedの開始でその直前に購入された書籍が大量に払い戻しされるのは、予想外だったに違いない。
おかげで著作権フリーのコンテンツはその後販売数が全体的に低下した。まあそれは仕方がない。今年の三月に新しく著作権フリーコンテンツを申請した。それは通ったが、続けて別の著作権フリーの書籍を申請したら、却下された。理由は簡単に言うと、(青空文庫の)著作権フリーのコンテンツはアマゾンで無料で配信しているので無理ということだった。どうしても出したいのであれば、オリジナルのコテンンツを抱き合わせてください−−というようなことだった。
というようなことがあって、もう一度自作コンテンツを力を入れようと思った。昨年の末からいままで書いたもの、作成したものをベースに
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をKindle化した。一応Kindle化できそうなものをベースに最新バージョンに合わせて作り直して順次公開していく予定である。
ところで、今作成しているKindle本は、リフローで作成している。解説本なので実は固定レイアウトでも構わないのであるが、リフローの方が反応はいいような気がする。すでにレイアウトされたものは、固定レイアウトのするのはとても簡単で数時間で簡単にできてしまう。ただし、読者がiPadのようなタプレットを使っているかどうかは疑問である。スマホの大画面化に従い、スマホで閲覧するケースの方がおおいのではないか。そうなると、やはりリフローで作成するしかない。
したがって図版の多い解説本を、効率的にリフロー化する方法を探さなければならない。ここでのポイントはkindleunlimtedに対応するかどうかになる。販売した時のマージンを大きくするために、KDPセレクトの登録が必要になる。KDPセレクトに登録すると、自動的にkindleunlimted対象本になってしまう。つまり売れるよりkindleunlimtedユーザーにタダで読まれてしまうのである。実際にはタダではないが、1ページビューいくらという話なので、漫画本ではページビューを稼げるが、解説本ではなかなか難しいかもしれない。
あなたが有名人であれば、kindleunlimtedにする必要はない。マージン35%で売り切りでOKである。しかしそうでなければ、kindleunlimtedで読めるようにして、気に入ったら買ってもらうという方法のほうがメリットがある。kindleunlimtedでとりあえず、タイトルや説明文でダウンロードして読んでくれるかもしれないからだ。kindleunlimtedはマーケティングであると割り切るのである。
もちろんkindleunlimtedでも印税で稼げないわけではない。アマゾンのカウントで100ページの本をkindleunlimtedユーザーが一万人ダウンロードして全員が読んでくれば、百万ページビューだから、それだけで数十万円の印税にはなる。もちろん一万人は大変な数だ。しかしうまくやれば、千人くらいはダウンロードしてくれるコンテンツは書けるかもしれない。
おわかりいただけたと思うが、図版の多い本をkindleunlimtedに対応するには、
ページビューを稼ぐことが重要
なのである。したがって、図版は1つで1ページにする。つまりリフローだからといって、レイアウトが許しても、本文テキストと図版を同じページには配置しないようにするのである。
もう一つのポイントは、テキストはトピック毎にページを分割するということである。つまりテキストをこまかいトピックに分割し、それらをページ分割する。htmlファイルを別けてもいいし、pagebreakを使ってもいい。もっともこれで本当にページビューが稼げるかどうかは検証する方法が浮かばないので、何とも言えないが、もしページビューが稼げるのであれば、トピック毎にページを分割する価値はあるだろう。
図版を1ページにするといっても、厄介な場合もある。それは、複数のスクリーンショットなどの図版を組み合わないと意図を伝えにくい場合である。これはどうしようもない。図版をInDesignに貼り込んでレイアウトし、もう一度スクリーンショットを撮影するしかない。しかし分割できる場合は、分割しておこう。
あとは、できるだけ関連した本を沢山発行するしかない。スパムのようにである。だから今はKindleで「Illustrator」と検索すると、できるだけ多くの本がリストされるように発行数を増やしていくしかない。
「第三部 入稿用データチェック編」を申請したときの記事はこちらから。CS6/CCとではラスタライズ解像度の扱いの違いがありました。
◆「Illustrator CS6/CCで入稿用データを作成する方法」第三部をKindle化
http://ameblo.jp/hyakuogon/entry-12273954876.html
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